2014年5月17日土曜日

院内研修

GW前の出来事です。

平成26年度第1回目の院内研修を4月25日に2部構成で行いました。
第1部は「診療所の医療安全対策~個人のエラーを組織で防ぐために~」と題し、ス○ケンのK氏にレクチャしていただきました。
組織事故の構造例としてスイスチーズモデルが用いられますが、端的には日常業務の中の約束事をほんの少し守らなかったために起こってしまうことが多くみられます。
当然としてきたその約束事の本質を理解しないと、「効率化」を隠れ蓑に日常ルーチンが変化し、時と場合によっては重大な事故につながりかねません。
とまあ、要約するとこんな感じでしょうか。

起こってしまった出来事を隠蔽することなくきちんと報告すること。
インシデントレポートは始末書とは性格が異なり、組織として対策を講ずるために必要なものであること等の補足説明が事務長からありました。
実務経験の浅いスタッフに対しての指導が不十分と感じていましたので、よい機会になったと思います。


第2部は医薬品に関する勉強会で、今回は骨粗鬆症治療剤をとりあげ旭○成さんに『テリボン』の説明をしていただきました。
骨粗鬆症の治療薬もいくつか種類があるのですが、このテリボンの特徴は簡単に言うと
1.日本で創薬された週1回投与の骨粗鬆症治療剤である
2.腰椎および大腿骨近位部の骨密度を増加させる
3.大腿骨頸部の皮質骨厚を増加させる などなどです。
マウスの骨での治療効果も映像で見せてもらいました。
偽装されていなければ、その効果は明らかなものです。

骨粗鬆症は要介護状態となる原因の一つです。
骨がもろくなることで骨折しやすくなり、回復しにくくもなります。
つまり、寝たきりとなる可能性が非常に高くなりますので注意が必要です。
(K.T)

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