2013年10月15日火曜日

不正請求と火災のニュース

今月に入り、医療機関関連で全国規模のニュースが続発しました。

先ず、9日のニュースから。
愛知県内の某医療法人病院による不正請求。
厚生局の調査では約5億円の不正請求とのこと。
看護職員の不足を知りながら充足しているかのようにみせての請求。
これはルール違反です。
夜勤を行う看護職員は月当たりの従事時間が決められています。
それを超えた場合、入院に係る保険請求は一切認められないというルール。
一関係者の立場からすれば、少子化で且つ3K職種といわれる看護職員を集めるのは並大抵の努力では・・・
まして、市民病院などの公立病院が大量にさらっていってしまう環境下にあって、地方の民間病院の立場は苦しい限りなのです。
その点、同情の余地がないとは言えませんが、しかしルールとして定められている以上は遵守せねばなりません。
解せないのは「事務長が認識していなかった」とする理事長の記者会見。
どこかの政治家のような尻尾切り発言にはガッカリです。
当然のことながら「貴方はどうなの?」と思わざるを得ませんね。

その後の自主調査で総額17億円にのぼり、病院を売却して補填するということになったようです。
選挙の時は公約の目玉になる「医療」ですが、そうでない時は財政上の悪玉にされ、税率アップなどの理由にされてしまいます。
もっとも国内で1、2を争う巨大医療法人が選挙の時に悪いことをしてニュースになったのも最近の話なんですけどね。


そして、11日は福岡県での病院火災。
当院をご利用の方はお気づきかと思いますが、原因となった機器と同じ「ホットパック」。
これは当院のリハビリ室にもあります。
どうもトラッキングといって、コンセント周りに溜まった埃に引火したようですが、それだけであれほどの火災になるとは考えにくいです。
私たちは年に数回防災訓練(教育)を行っておりますが、必ず言うのは火災の三要素。
すなわち、酸素があって火種(熱源)があっても可燃物がなければ火事は起きない!ということ。
日頃の整理整頓は言うに及ばず、近年多発しているコンセント火災についてもしっかりとレクチャしております。
きっと可燃物が対象物の近くにあったり、壁紙が貼ってあったりしたのではないかと勝手に想像しています。
私どものクリニックは防火素材で床や柱などを構成しており、年に2回の消防設備点検で熱感知器や煙感知器、それに連動する防火扉の動作確認もしっかり行った上で所轄の消防署に報告書を提出しています。

臨時特別査察として市内の医療機関すべてに消防署が立ち入り検査をすることに。
日頃からキチンとしているという自負がありますので、慌てることは何もありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿